フィリピンの伝統マッサージ:ヒロット

フィリピンの美容文化を語るには欠かせないヒロット。

フィリピン独自のマッサージ法であるヒロットをご紹介します。

ヒロットは、フィリピンで5世紀頃から広まり始めたといわれる伝統施術で、タガログ語で「優しく触る」「気持ちを込めて触れ、人を癒す」といった意味があります。元々は施術者の家系に門外不出として受け継がれてきた、妊婦さんを楽にするための技術で、時を経て民間療法として広まったマッサージです。


伝統的なフィリピンのヒロットは自然界と人、宇宙を構成する「土、風、火、水」の4要素、温と冷、そしてエネルギーのバランスに着目。自然界に存在する「土、風、火、水」の4要素は相関しており、これらが調和しない限り、自然界の平和、静止、静穏が保たれない、としています。ヒロットではこれらのバランスを人間の健康に適用しているのです。

ヒロットでは「温と冷」など相反するものを組み合わせ施術します。たとえばトリートメントでは、「温」に分類された病状には「冷」に分類された薬草を使って治療するなどして「温と冷」のバランスを取り戻し、健康な状態に戻す手法を取っています。 また、エネルギーは「温vs.冷」や、「自然界vs.人」、そして土、風、火、水の4要素などの相反する力の相互作用により発生するもの、という発想から、これらのエネルギーのバランスを保つ事も健康な心身を作る秘訣としています。

 

ヒロットの特徴は2つ。

一つ目はオイルを手に塗り、親指を含めた十指を使って揉みほぐしていく事です。数多くあるオイルトリートメントの中でも、指の動きが速く、力強いのがヒロットの特徴です。 ヒロットは、早い動きや遠心性、刺激などを持つ東洋系マッサージと、血液促進効果や皮膚へのアプローチなどを持つ西洋系マッサージの特徴を併せ持ったトリートメントです。


もう一つの特徴は、殺菌作用があると言われるバナナの葉を使って、体のバランスをチェックする事です。施術の前後に、あたためたバナナの葉切れに薄くエキストラバージンココナッツオイルをのばしたものを患部にあて、バランスの崩れている部分を発見・診断し、バナナの葉を使った診断後、それぞれの症状にあった治療を開始します。

最近では、筋肉疲労緩和効果の高いモリンガオイルを使った、施術をおこなうヒロットサロンも増えてきています。

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